スピンオフは難しい。


今度のDでは貴族のグレイランサーというのが登場して、左手さんには会えて光栄といわれるそうで、高名な貴族なんでしょうね。たぶん、放浪獣のGRAY LANCER とは関係ないと思われます。っていうか放浪獣、あまり覚えておられるとも思えないし。


本が出る前なので、いったいどういうキャラクターになるのかわかりませんが、もしかしたらスピンオフのシリーズになるかもしれないとのこと。そうなるくらい魅力的なキャラクターが登場するといいですね。


菊地先生のスピンオフ作品というとほとんどが魔界都市シリーズ、凍らせ屋、夜香、写真屋トリオ、人形娘、秋ふゆはる、最近よく出る、外道棒八などなど。


私見ですが、これらは夜叉姫伝という、私が菊地小説の中でも一番だと思っている小説から派生していると考えます。そこでのキャラの立ち方が半端じゃなかったために別のシリーズになっても大丈夫だったのでしょう。トレジャーハンターで八頭大のいとこの例もありますが、あまり成功しているとは思えない。


Dは基本的に一話完結なので、共通して登場するのはDと左手としいていえば神祖さまくらいのもので、シリーズを通じて登場する相手役のようなものがあれば、スピンオフもしやすかったんでしょうね。たとえば、剣劇ものやガンマンものに登場する、いいライバルみたいなもので、時には敵になり、時には味方になるようなかっこいい相手役の剣士。もちろんDは不老なので、相手役も貴族もしくはダンピールでなければいけません。


とりあえず、本の出るのを心待ちにしています。ブルースの恋獄の章はたぶん今日届く予定。

追記

Dの表紙絵がソノラマのサイトに載りました

http://asahi-novels.com/detail/9784022655332.html