機械は機械
朝起きたらやっていた「おかえりなさい はやぶさ」という小惑星探査機のドキュメンタリーを見てました。小惑星のイトカワに接地してほんのちょっとだけでも微粒子を持って帰ったという世界初の成功例でした。
で、いろいろ話を聞いていると、トラブルの連続のようで、最後駄目になった4つのイオンエンジンの使える部分だけをつなぎあわせて、なんとか地球まで帰ってきたと。
ただ、CGではやぶさの飛んでいるところが出るんですが、行方不明になったら、「私はここです」とか「地球よ私は帰ってきた」のように、まるで宇宙戦艦ヤマトのようなナレーションをかぶせるのは、何となく違うように思う。もちろん、箱に太陽電池が付いているような姿をしていても、ある程度の自律行動ができるようにしていないと役に立たないので、一種のロボットではあるんですが、意識があるとは思えない。
なぜ自律行動しなきゃいけないかというと、電波は光の速さと同じで秒速30万キロですが、それでさえ数分かかるくらい遠くにいるから、何かあって地球に報告して、その指令がまた来るまで待っていては壊れる恐れがあるから、ある程度こういう状況ならこうするというプログラミングしておくわけです。
燃え尽きる寸前まで地球の映像を撮っていたり、なかなか泣かせる行動をしていたはやぶさくんですが、機械は作られたようにしか動きませんから、あまり擬人化するのもどうかと思います。
車が急坂を登ってるときに思わず頑張れと言ってしまうのは日本人がそういうの好きなんでしょうけど。
でも地球に帰って来られてよかったですね。外惑星探査機のボイジャーなんて行ったっきりで、今も太陽系をどんどん離れて宇宙の何処かを飛んでいるはずですから。
それがどこかの機械宇宙人に拾われて改造されて地球に帰ってきたのが、映画STARTRECK ですが、そんなことを夢想したりすると面白い。